
弊社は3月1日(土)にPiezo Sonicの搬送用自律移動ロボット:「Mighty-D4」と参加し、Mightyによる搬送サポートを行いながら去年とは違い5キロではなく、4倍の20キロのコースに挑戦しました!
本記事では、Mightyが走行したコースの道のりの様子だけでなく、果たして、無事20キロのコースを完歩できたのか(Mightyだけでなく我々スタッフも)、ウォーキングラリーでの様子を余すことなくお届けします!
【目次】
九州国際スリーデーマーチ2025 とは
「第30回九州国際スリーデーマーチ2025」は、26の国と地域、29のウォーキング大会 で構成される国際マーチングリーグの公式大会の1つであり、八代市内5つの旧町村で、各名所や旧跡などをめぐる5km~40kmコースが設けられたウォーキング大会(リーグ)です。
今回は、本市の発展に長年に渡りご尽力いた だきました、八代亜紀さんへの感謝の意を込めて、八代亜紀さんにゆかりのある地をコー ス上にも取り入れています。
本大会は、順位や記録を競うことを目的としておらず、世界各国・日本各地のウォーカーとの出会いや、八代の自然と地域の人々とのふれあいを楽しむことに主軸を据えています。

【開催概要】
■会期:2024年3月1日(金)~3月3日(日) ■会場:熊本県八代市新町5-20 桜十字ホールやつしろ
■開催地域:桜十字ホールやつしろ及び八代地域一円
■主催:八代市・一般社団法人日本ウォーキング協会
■主管:九州国際スリーデーマーチ実行委員会
チラシ出典:第30回九州国際スリーデーマーチ2025公式サイト
Mighty-D4について

Might-D4は、優れた走行性能を持つAMR(自律移動ロボット)で、最大12cmの高さを乗り越える能力を誇ります。この特性により、Mightyは不整地や悪路の走行が得意であり、これを活かしてさまざまな環境での運用が可能です。特に、屋内の移動だけでなく、屋外での搬送業務にもシームレスに対応できる点が大きな魅力です。これにより、都市部や工業地域、病院、高層マンションなど、複雑で多様な環境における物流にも幅広く対応することができます。
Mightyは、搭載されているカメラとLiDAR(ライダー)技術により、目的地までの自動走行や人やマーカーを正確に認識し、追従走行を行うことができます。これにより、市街地や病院内、高層マンションなどでの非接触・非対面物流が実現でき、荷物の運搬や遠隔応対がスムーズに行えるようになります。人々と直接対面せずに作業を進めることができるため、感染症対策などの安全面でも非常に効果的です。
Mighty-D4は、標準的な仕様に加えて、お客様のニーズに応じたカスタマイズを行うことが可能です。搬送する物品や運行する場所に合わせて、必要な機能を追加・調整することができます。たとえば、特定の環境に最適化したセンサーの追加や、特別な荷物に対応するための積載機能の調整など、多岐にわたる要望に対応しています。
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会場の様子
朝8時に会場に到着しました。天気は快晴で、ウォーキング日和が広がっており、絶好のイベント日和です!
朝早くにも関わらず、駐車場はすでに多くの車で埋まっており、その光景を見て、スリーデーマーチがどれほど人気で、多くの人々に愛されているイベントであるかを実感しました。
会場に到着した後、まずはMightyを車から降ろし、電源を入れて準備を整えました。いよいよ会場に向けて出発!
Mightyが動き出すと、周囲の参加者からの注目を一身に浴びることになりました。会場に着くやいなや、「これは何をするロボットですか?」という質問が次々と飛び交い、Mightyに興味津々の参加者がたくさんいました。多田も嬉しそうに、Mightyの特徴や機能を丁寧に説明していました!ロボットという存在が、老若男女問わず多くの人々に関心を持たれていることを改めて感じました。特に、ロボット技術が日常生活にどんどん浸透し、近い将来には人間とロボットが共存する生活が実現するのではないかというワクワク感が高まりました!
ウォーキングラリーの開始挨拶

今年も、昨年に引き続き、ウォーキングラリー開始前に壇上で挨拶を行うことになりました。事前に関係者の方々に快く了承をいただき、無事に壇上の横で待機することができました!ありがとうございます。
多田は、ピッチやイベントで前に出てプレゼンをすることが多いため、全然緊張している素振りもなくいつも通り落ち着いて準備を進めていました。一方、私はというと、普段はあまり前に出ることが少ないため、挨拶の瞬間が迫るにつれて、かなり緊張してしまいました。(笑)
運営者の方々によるウォーキングラリーの説明が終わり、いよいよ多田の出番に、、、、!

安定した口調で、弊社について、今回も一緒にウォーキングラリーに参加していただける神田工業様についての説明をしていました。わかりやすい説明で、素晴らしい挨拶でした!そして、恒例のウォーキングラリー開始の合図、「エイ、エイ、オー!×3」の掛け声の時間が来たのですが、、、今年はなんと、海賊の方々に役を奪われてしまいました。。。(泣)

「いぐさの里・妙見 20kmコース」スタート!
掛け声が終了し、いよいよウォーキングラリーがスタート!参加者が一斉に会場を出発する中、私たちもMightyを壇上から降ろし、急いで皆さんに追いつくように歩き始めました(Mightyは走行しています)。

多くの方々が手を振って送り出してくださり、「ロボット(Mighty)がウォーキングラリーに参加するの?!すごい!」と驚きの声をいただきました。こうした言葉が、私たちの活力になり、ますますやる気が湧いてきます!
今回は、ただ単にMightyを使ってウォーキングラリーに参加するのではなく、予備のバッテリーや重い荷物をMightyに積載して走行に負荷をかける形でテストも兼ねています。また、通常よりも速い速度を設定して走行し、指定された時間内に20kmのコースをクリアすることを目指しました。
このウォーキングラリーでは、Mightyが過酷な条件下でも確実に目的地に到達できるかどうかを確認するための重要な機械であり、実際の業務運用においても、予期せぬ状況や荷物の重さに対して柔軟に対応できることが求められます。結果については、今後さらにフィードバックを取り入れ、さらなる改良が加えられる予定です!
Mightyは、悪路を得意とするAMR(自律移動ロボット)です。そのため、凸凹した土地や線路の車輪幅など、何も問題なく走行していきます。こうした悪路を平然と走破する姿を見て、「Mighty凄い!」と自然と感嘆の声が漏れてしまいました。しかし、これを実現するのは簡単ではなく、改めてその技術力の高さを実感しました。とはいえ、その一方で、ロボットが公道を走行する際には、法律などが細かく定められていないため、今後の課題や問題点を再認識する場でもありました。

そして、最初のチェックポイントに到着!
「Mightyの旋回速度をもう少し抑えた方が操作しやすいんじゃない?」という多田の要望により、弊社のエンジニア花見が素早く作業に取り掛かります。多田も念入りにMightyのねじが緩んでいないか確認しており、素晴らしい連携です!まるで、F1レースのタイヤ交換を彷彿とさせる光景でした!(笑)
その後、水分を補給して再出発。次のチェックポイントに向かって進みます!

熊本の気温は20度を超えていて、3月とは思えないほどの暑さです。東京とは違い、道が開けていて、自然豊かな風景が広がっています。ですが、終わりの見えない道を歩きながら、「あとどれくらい歩けばゴールに辿り着くんだろう?」と頭をよぎります。
Mightyの走行速度が速いため、撮影しているとすぐに距離が空いてしまい、距離が空くたびに走って追いつくの繰り返し。普段運動していない私にとっては、すでにこの時点でへとへとでした…恐るべしMighty。
やっと10km地点に到着!半分が終わったと思いきや、まだあと半分が残っていると考えると気が遠くなりそうでしたが、気持ちを切り替えて再出発!やはり、ロボットよりも人間の方が先に疲れてしまうなと実感しました。しかし、Mightyのようなロボットを活用することで、こうした部分を改善できるということを改めて痛感しました。
次のチェックポイントに到着!ここではきな粉餅を配っており、Mightyの上に載せていただき撮影を行いました。多くの方々がMightyに釘付けで、その姿に興味津々の様子が伺えました。一方、私は朝から何も食べていなかったので、甘いきな粉餅に釘付けでした(笑)。運動時に甘いものを食べると、疲れが一気に取れる気がしますね。少し休憩を取り、Mightyのバッテリーも交換して再度出発準備が整え、出発!
道中、ウォーキングラリーの参加者や参加者以外の多くの方から「このロボットは何ですか?」とお声がけをいただいたり一緒に撮影をしたり交流をしました。いつか、Mightyが有名になって(まるでファミレスのロボットのように)誰もが知っている存在になる未来が楽しみです。やはり、話しながら歩いていると時間があっという間に過ぎていきますね。気づいたら、スタート時に歩いていた道に戻ってきました!

そして、関係者の皆さんに迎えられながら、無事に「いぐさの里・妙見 20kmコース」を完歩することができました!Mightyは、一度も故障することなくゴールに到達しました。二年前のMighty‐D3と比較すると、今のMighty-D4はアプリケーションや走行機構が大きく改善されており、今回のウォーキングラリーでその進化を改めて実感しました。多田も「今までだったらここのねじが緩んだりしていたんだ!」と興奮気味に語っていました。そして、ロボットよりも人間の方が先に疲れてしまうことを実感し、改めてロボットの実用性を感じました。さらに、何の問題もなく20キロを走破できたことに加えて、負荷を与えたテストを通じて得られた貴重な気づきや、公道での走行の難しさを実感したことも、このウォーキングラリーの大きな収穫でした。20キロの走行後には、神田工業株式会社様の工場にて撮影を行いました。20キロという長距離を走破したとは思えないほど、Mightyの走行は安定しており、その性能の高い堅牢性に驚かされました!
この度、神田工業株式会社様には、このような貴重な機会を提供していただき、厚く御礼申し上げます。今回の経験を通じて得た知見は、今後の開発や改良に非常に役立つものとなります。今後とも引き続き、よろしくお願いいたします。
ウォーキングラリー終了後、多田とエンジニアの花見と共に、「20キロを走破するロボットって初めてなんじゃ?」と気づき、もしかしたらこれはギネス世界記録に挑戦できるのでは?という話題に花が咲きました。ギネスに申請していれば。。。。
次回は、ギネス記録に挑戦するべく、さらに強化されたMightyで挑戦したいと考えています!
今後の挑戦に、ますます期待が高まるイベントでした!
20キロを歩いた翌日は、全身筋肉痛でした。。。