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Windows + Ubuntu(Jetson AGX Xavier)環境でのバージョン管理

新型コロナウイルス感染拡大により、テレワークや時差出勤が増え同じ場所にいながらソフトウェア開発をすることが難しくなってきています。 そのため、昨今主流となってきたアジャイル型開発や他社と連携が必要な開発を進めていく場合、プログラムの修正やソフトウェアの運用がやりにくくなってしまっています。 そこで、この記事では開発チーム内でソフトウェアの管理を行うツールとしてGitLabの使い方からWindows環境とUbuntu環境での基本的な使い方までを紹介いきたいと思います。


GitLab の使い方

Gitを利用できるサービスとしてはGitHubが有名ですが、限られたユーザーのみが作業できる環境を作るには有料となってしまいます。そのため、無料で同様の環境を作成できるGitLabを使用していきます。


1.GitLabのアカウント作成


GitLabのアカウントを作成しましょう。GitLabのサインインページ( https://gitlab.com/users/sign_in )から「Register now」をクリック。


名前、ユーザー名、メールアドレス、パスワードの情報を入力し、「Register」をクリックします。 https://gitlab.com/users/sign_in )から「Register」をクリック。



登録確認メールが届くので、届いたメール内の 「Confirm your account」 をクリックするとGitLabのアカウント登録が完了します。



2.グループ作成


次に複数人でソースコードの共有できる「グループ」を作成します。主に開発チームのメンバーを追加します。 GitLabにログインをした後、ページ左上の 「グループ」 をクリックします。その後開かれたリストから 「所属グループ」 をクリックします。



ページ遷移後、右上に表示されている「新規グループ」をクリックします。



グループ名を入力し、下の「グループを作成」をクリックします。



3.プロジェクト作成

次に、「プロジェクト」を作成します。「プロジェクト」とは、ソースコードを置くための作業場(フォルダ)のようなイメージです。 まず、ページ左上の 「プロジェクト」 をクリックします。その後、開かれたリストから 「あなたのプロジェクト」 をクリックします。



ページ遷移後、右上に表示されている「新規プロジェクト」をクリックします。



左上の「Create blank project」をクリックします。



プロジェクト名を入力して「プロジェクトを作成」をクリックするとプロジェクトが作成されます。



Windows 環境での git を使ったバージョン管理方法

まず、Windowsでgitを使用可能にするため、Git for windowsをインストールします。

https://gitforwindows.org/ から「Git for windows」のインストーラーをダウンロードします。

ダウンロードしたインストーラーを起動し、「Git for windows」のインストールを進めます。

基本的に、選択項目を変えずに「Next」を押して進めていきます。

Choosing the default editor used by Git の項目で、Visual Studio Code を使う場合はUse Visual Studio Code as Git’s default editor を選択しておく必要があります。



Git for windows のインストールが完了すると、コマンドベースで扱えるGit Bashというソフトがインストールされています。このGit Bashをwindowsでのバージョン管理で使用します。

続いて、テスト用にtest_projectというプロジェクトを作成して、Git Bashの使い方を説明していきます。

GitLab上でプロジェクト作成画面に移動します。プロジェクト作成画面でプロジェクト名に「test_project」と入力してプロジェクトを作成します。



次にGitLabで作成したプロジェクトを作業用PCと同期させるためにtest_projectを作業用PCの任意のフォルダにダウンロードします。

作成されたプロジェクトのページから 「クローン」 をクリックして、開かれたリストからSSHかHTTPSのどちらかのURLをコピーします。 今回はHTTPSでのダウンロードを行うため、「HTTPSでクローン」のURLをコピーしておきましょう。



その後Git Bashを起動します。 プロジェクトを保存したいディレクトリに移動します。

$ cd $ cd Document/test_directory/

次にプロジェクトを以下のコマンドでcloneします。




この時にユーザー名とパスワードを聞かれた場合は、GitLabに登録したユーザー名とパスワードを入力します。

次にclone したプロジェクト内でtest_windows.txtを作成します。



次にtest_projectディレクトリに移動して、下記のコマンドを入力してください。

$ cd test_project $ git add . $ git commit -m “Add test_windows.txt“ $ git push



この時に、ユーザー名とパスワードを聞かれた場合はGitLabに登録したユーザー名とパスワードを入力します。

以上でプロジェクト内容の変更をGitLabに反映させることができます。



Ubuntu(Jetson AGX Xavier)での git を使ったバージョン管理方法

まず、使用するUbuntuにGitがインストールされていない場合は、以下コマンドでGit をインストールします。

$ sudo apt-get install git

続いて、テスト用にtest_projectというプロジェクトを作成し、ターミナルでのGitの使い方を説明します。

GitLab上で、プロジェクト作成画面に移動します。プロジェクト作成画面でプロジェクト名に「test_project」と入力しプロジェクトを作成します。



次にGitLabで作成したプロジェクトをUbuntuがインストールしてあるJetson AGX Xavierと同期させるためにtest_projectをUbuntuの任意のフォルダにダウンロードします。

作成されたプロジェクトのページから「クローン」をクリックし、開かれたリストからSSHかHTTPSのどちらかのURLをコピーします。今回は、HTTPSでのダウンロードを行うため、「HTTPSでクローン」のURLをコピーしておきます。



その後ターミナルを起動します。



プロジェクトを保存したいディレクトリに移動させます。 $ cd test_directory

次にプロジェクト以下のコマンドでclone してください。 $ git clone https://gitlab.com/piezo-sonic/test_project.git



この時にユーザー名とパスワードを聞かれた場合はGitLabに登録したユーザー名とパスワードを入力します。

次にclone したプロジェクトでtest_ubuntu.txtを作成します。



次に、test_projectディレクトリに移動し、以下のコマンドを入力します。

$ cd test_project $ git add . $ git commit -m “Add test_ubuntu.txt“ $ git push



この時にユーザー名とパスワードを聞かれた場合は、GitLabに登録したユーザー名とパスワードを入力します。

以上で、プロジェクト内容の変更をGitLabに反映させることができます。



まとめ

今回のGitLabを活用することで異なるOS、異なる開発環境でプログラムのバージョン管理を行いながら開発をすることが容易になります。

また、Arduino等のマイコンをWindowsで開発をしなければならない場合でも、スムーズに開発を進めることができます。

アジャイル型開発や他社と協力体制を取っている開発では、この記事で説明したようなソフトウェア管理の上でバージョン管理ツールが必要不可欠だと考えます。

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